マレーシアにMM2Hで移住して、ペットを飼う方も多くいらっしゃいます。
クアラルンプールには動物病院もたくさんありますが、どうやったら「獣医になれるの?」と気になりませんか。
実はマレーシアにも獣医学部(Doctor of Veterinary Medicine, DVM)があり、卒業すれば正式に獣医師として働くことができます。
獣医学部がある大学
1.マレーシア・プトラ大学(Universiti Putra Malaysia, UPM)
UPMは首都クアラルンプール郊外のセランゴール州に位置する国立大学で、マレーシアで最も歴史と実績のある獣医学部です。
教育設備が充実しており、附属の「University Veterinary Hospital」が有名です。
この病院では小動物から大型産業動物まで幅広い診療をカバーしています。
UPMの獣医学部はアジア圏でも高評価。英語での授業も行われています。
場所は、KL中心部から車で30〜40分程度。
寮も完備されています。
2.マレーシア・クランタン大学(Universiti Malaysia Kelantan, UMK)
UMKは2006年開校の比較的新しい公立大学で、Faculty of Veterinary Medicine(獣医学部)はPengkalan Chepaキャンパス(クランタン州)にあります。
獣医学部は少人数制で学生へのサポートが手厚いのが魅力。
こちらもUPMと同じくDVMの5年間課程。
マレー半島の東海岸、クランタン州にある大学は、KLから飛行機で約1時間。
自然豊かで落ち着いた環境で、しっかり勉強できます。
獣医になるには何年かかる?
マレーシアで獣医になるには、大学で5年間のフルタイム課程(DVM)を修了する必要があります。
前半(1〜3年目)は、基礎科目(解剖学、生理学、病理学、微生物学など)を徹底的に学びます。
後半(4〜5年目)は、大学付属の動物病院や農場、動物園などで臨床実習が入ってきます。
犬や猫といったペットだけでなく、牛・鶏・ヤギといった家畜、さらに野生動物まで幅広く経験します。
卒業後はDoctor of Veterinary Medicine (DVM) の学位が授与され、Malaysian Veterinary Council (MVC) に登録して獣医師として活動できるようになります。
獣医学部卒業後のキャリアは?
マレーシアでDVMを取得後の主な進路です。
・動物病院での臨床獣医師(犬猫クリニックなど)
・畜産・家禽業界(牛、鶏、ヤギの健康管理やワクチン管理)
・政府機関・研究機関(食品安全、動物検疫、感染症研究など)
・大学・教育機関(獣医学の教育や研究者)
マレーシアは農業・畜産業が盛んな国なので、小動物診療だけでなく産業動物や公衆衛生分野の需要も高いのが特徴です。
産業動物を勉強したい人には、マレーシアの獣医学部は魅力的ですね。
まとめ
現在、マレーシアで獣医を目指すには、UPMかUMKで5年間のDVM課程を修了することが基本になります。
大学情報の提供や、大学見学のアレンジが可能です。