【光の祭典】マレーシアのディパバリとは?

【光の祭典】マレーシアのディパバリとは?

2025/09/30(火)
MM2Hでマレーシアに住んでいる皆さん、今年のディパバリは10月20日です!

ディパバリ(ディワリとも呼ばれます)はヒンドゥー教のお祭りで、別名「光の祭典」。
インド系マレーシア人にとって一年で最も大切な日で、マレーシア全土でも国民の祝日として定められているんです。

では、なぜ「光の祭典」と呼ばれているのかご存じですか?

それにはヒンドゥー神話が深く関わっています。

【光の祭典】マレーシアのディパバリとは?


光の祭典の由来

ヒンドゥー教にはいくつかの神話がありますが、ディパバリに関係する代表的なお話は次の2つです。

・ラーマ王子が悪魔を倒す物語(ラーマーヤナより)
ラーマ王子が悪魔王ラーヴァナを倒し、囚われていた妻シータを救い出して都に戻った際、人々が油ランプを灯して歓迎しました。
これは「善が悪に勝つ」「闇に光が差す」という象徴とされています。

👉ラーマーヤナに登場するハヌマーンを祭ったお寺についてはこちら

・クリシュナ神が悪魔ナラカースラを討った日
別の伝説では、クリシュナ神が人々を苦しめていた悪魔を倒し、人々に自由が戻った日を祝うもの。
こちらも「闇に光が勝利する」という意味が込められています。


このようにディパバリは「悪や不幸を追い払い、新しい希望を迎える日」とされているのです。

【光の祭典】マレーシアのディパバリとは?


インド系マレーシア人のディパバリの過ごし方

ディパバリの朝は、まず沐浴をして身を清め、祈りを捧げるところから始まります。

家の中や庭には油ランプ(ディヤ)を灯し、悪いものを追い払い幸運を呼び込む準備をします。

その後は家族や親戚が集まり、色鮮やかなインド料理やお菓子を囲んでお祝い。
定番のお菓子には「ラドゥ」「ジェレー」「ムルック」などがあり、甘いものからスパイシーなおやつまでテーブルに並びます。

夜になると、花火や爆竹があちこちで鳴り響き、街全体が華やかに!
もちろん、ツインタワーもディパバリカラーになりますよ。

【光の祭典】マレーシアのディパバリとは?


ディパバリを体験するなら?

・ブリックフィールズ
ディパバリ前はお店の前に特設屋台がずらりと並び、イルミネーションやディスプレイで大盛り上がり。
この時だけしか見かけないインド雑貨や衣装を買ったり、グルメを楽しんだりできます。

・ヒンドゥー寺院(バトゥ洞窟やスリマハマリアマン寺院など)
参拝者で賑わい、カラフルな装飾や祈りの様子が見られます。
宗教的な場所なので服装やマナーには注意しましょう。

👉バトゥケイブについてはこちら


・Bukit Jalilのディパバリフェスティバル
約1か月にもわたって、相当な数のお店が並びます。
この日のためにインドから売りに来ているお店も多く、歩いて回るだけでも楽しいですよ。
ほとんどのお店は、ディパバリ前に撤収してしまうので、早めの訪問が良いと思います。

【光の祭典】マレーシアのディパバリとは?


ディパバリのもう一つの意味

ディパバリは単にお祭りではなく、「新しい年を迎える前のリセットの日」とも考えられています。
家を大掃除して悪いものを追い出し、心をきれいにして新しいスタートを切るそうです。
日本のお正月や大掃除に似ていますね。

【光の祭典】マレーシアのディパバリとは?


まとめ

マレーシアのディパバリは、インド系コミュニティが盛り上がるお祭り。
由来となる神話には「善が悪に勝つ」「新しい始まり」というメッセージが込められています。

MM2Hで移住した皆さん、ぜひカラフルなブリックフィールズを歩いたり、寺院やモールの装飾を見たりと楽しんでくださいね。