【マレーシア中華料理】見た目も豪華!「ヤムバスケット」ってどんな料理?

【マレーシア中華料理】見た目も豪華!「ヤムバスケット」ってどんな料理?

2025/10/05(日)
マレーシアで暮らしていると、ローカルの中華レストランで目にするのが「Yam Basket(ヤムバスケット)」または「Yam Ring(ヤムリング)」という料理。

日本人の間ではあまり有名ではありませんが、実はこれ、マレーシアやシンガポールの中華料理店では定番のメニューなんです。

ちょっとマイナーですがとても美味しいので、MM2Hでマレーシアに移住したなら一度は食べてほしい料理です。

【マレーシア中華料理】見た目も豪華!「ヤムバスケット」ってどんな料理?


ヤム=タロイモ、バスケット=かご!?

「ヤムバスケット(ヤムリング)」の“ヤム(Yam)”は、タロイモのこと。
日本でいう里芋に近い食感のお芋です。

このヤムをふかしてから潰し、味をつけてドーナツ状に成形し、外側をカリッと揚げてかご(バスケット)の形にしたものがベースです。
その中央に、炒めた具材をたっぷりと盛りつけます。
なかなか手間暇かかっていますよね。

バスケットの中身はレストランによってさまざまですが、一般的には
・鶏肉やイカ、エビなどの海鮮類
・カシューナッツ
・玉ねぎやピーマンなどの野菜
・オイスターソースベースの甘辛ソース
などが使われています。

サクサクの芋バスケットと、熱々の具材を一緒に食べると…外は香ばしく、中はほくほくで絶妙なバランス!
ナッツのカリカリ食感も楽しめて、一度食べると大好きになる人がほとんどです。


ヤムバスケットの発祥はシンガポール!

ヤムバスケットは、1950年代後半に、「ドラゴン・フェニックス・レストラン(Dragon Phoenix Restaurant)」の創業者ホーイ・コック・ワイ(Hooi Kok Wai)氏が考案したといわれています。

彼は当時、シンガポールで「広東料理の四天王」と呼ばれた名シェフの一人で人気を博していました。

伝説によると、ホーイ氏は孤児だった妻となる女性を育てた菜食主義の尼僧たちを喜ばせたいという思いから、この料理を考案したそうです。
なので、当初はベジタリアン料理だったんですね。

また、ヤムバスケットの中国語名は、「仏様の托鉢鉢(おわん)」を意味する言葉で、形が僧侶が持つ鉢に似ていることから名付けられたといわれています。

ちなみに、同じく四天王のうちの二人が創業した「Lai Wah Restaurant」もヤムバスケットの発祥を主張しているそうで、どちらが本家かは今も議論が続いているとか!



ヤムバスケットが食べられるお店

中華レストランの多くがヤムバスケットを提供しています。
その中でもいくつかご紹介します。


Puduの人気中華レストラン。
ローストダックや蒸し魚が有名ですが、ヤムバスケットもおすすめ!

きれいな中華レストランです。
ヤムバスケットは、カシューナッツがたっぷり入っていて、食感もたのしく味わえます。

マレーシアに数店舗にある、シーフードが有名な中華レストランです。ヤムバスケットは、ポークも人気だとか。



まとめ

ヤムバスケット(ヤムリング)は、マレーシア中華料理の代表的な料理。
一度食べたら美味しくって、大好きになる味ですよ。
MM2Hでマレーシアに来てまだ食べたことがない方は、ぜひ中華レストランで注文してみてくださいね。